ウィーン散策 Lustiger Spaziergang in Wien

igiea.exblog.jp
ブログトップ

<   2013年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧


2013年 05月 29日

猫は絶望しない

f0122053_18245742.jpg

先日、遊びに来て下さったお客様による、駄猫の写真を紹介します。
ご覧下さい。初対面なのに、このカメラ目線!!
瞳に撮影して下さった方の麗しい影が、ばっちり映ってます(笑)。

それにしても、この顔を見てると、なんか元気がでる〜。
「猫とは、決して絶望しないもの」 by Michan

偶然なのですが使用しているカメラもレンズも同じ、
被写体もいつもと同じですが、
撮る人が違うと、猫の表情や雰囲気がちがっていて、いいですね。

f0122053_18282641.jpg


ありがとうございました♪
f0122053_18402919.jpg

このアングルから撮った事はなかったのですが、ウチの猫のポワーンとした特徴がよく出てます。
[PR]

by igiea | 2013-05-29 18:34 | ねこ・猫・neko | Trackback | Comments(6)
2013年 05月 29日

それでも人生に然りと言う 

f0122053_16413730.jpg

ウィーン生まれの精神科医ヴィクトール・エミール・フランクルは、「ユダヤ人である」というだけの理由で強制収容所送りとなり、過酷な生活を強いられる。辛くも生き延びた彼は、極限状態に置かれた人間の精神はどのように変化し、どのような行動をとるようになるのか、何に絶望し、何に希望を見出したか、を綴った「強制収容所におけるある心理学者の体験(原題)」を世に出す。日本では「夜と霧」の邦題で知られているが、ドイツ語では次のような副題が添えられている。

...trotzdem Ja zum Leben sagen
 (・・・それでも人生に然りといわん)

「Ja」というのは英語の「Yes」に当たる言葉だが、これを訳すのが存外に難しく、ならばいっそ、
(・・・ それでも人生に「イエス」と言おう)
としてしまった方が分かりやすいかもしれない。

私が「夜と霧」を初めて手にしたのは、18歳くらいだったか・・・。
そこに描写されている世界は、目の前の自分の生活とはあまりにかけ離れていて、
どこか遠いところ、遠い遠い過去の出来事であるかのように感じていた。
何の事はない、フランクル氏はそのときまだご存命だったのだ、このウィーンの街で。

f0122053_16435317.jpg

今回、博物館の職員であり、唯一の外国人ガイド(アウシュビッツ強制・絶滅収容所博物館では、その性質上、外国語が堪能なポーランド人がガイドを務めるのを原則としているため)である中谷剛さんの案内により見学できたことはとても幸運であった。近年、イスラエルから訪れる若いユダヤ人も増えているという。
「イスラエルからの方は、ああやって、国旗を背負っていらっしゃいます。一体どんな思いでここに立っているのか・・・。」
[PR]

by igiea | 2013-05-29 16:35 | | Trackback | Comments(4)
2013年 05月 22日

ここに人はポプラを植えるのか

f0122053_166557.jpg

5月13日の記事で紹介した写真は、
アウシュビッツ=ビルケナウ ナチス・ドイツの強制・絶滅収容所のものです。

立ち並ぶレンガ造りの建物と、ポプラの木。
周りをとり囲む有刺鉄線(当時はここに高圧電流が流されていた)がなければ、
よもやここが、あの惨劇の現場だとは到底思えない、静けさ。

ここを初めて訪れた18年前、施設の中を吹き抜ける5月の風に、どこか、のどかさすら漂うように感じられてしまうことが、とにかく衝撃だった。

もとはポーランド軍の兵舎であったものを、強制・絶滅収容所として転用し、
何百万人もの命が、何の理由もなく理不尽に消されていった場所。

建物自体が整然としていて、一種の美しさすらをも備えていることは理解できる。
もともと、強制収容所として建てられたのではないのだから。
だが、収容所となった後もここにポプラの木を植え続けていたという事実が(実際の植樹は、収容されていた人々の労働力によってなされている)、私には何よりも恐ろしく思える。

時の為政者側の頭の中に、ガス室まで設けて大量殺戮を行うことと、樹木を植えて施設の美観を保つことが、矛盾なくおさまっていたということが。

f0122053_168728.jpg


※第2次世界大戦から数十年を経て、建物の高さより大きく成長していたポプラの木々は、訳あって数年前に若木に植え替えられました。結果、現在の風景は1940年〜45年当時の雰囲気に、より近いものとなっているのだそうです。
[PR]

by igiea | 2013-05-22 16:11 | | Trackback | Comments(6)
2013年 05月 14日

森の中のホテルにて

今回の旅の主題に入る前に、滞在したホテルについて。
f0122053_19275962.jpg

19世紀半ばに建てられた貴族の狩猟用の館を改装したもので、とにかく環境が素晴らしい。
東山魁夷画伯の描く世界そのままの風景が広がリ、
周囲を取り囲む緑の木々、聞こえるのは鳥の声のみ。
すぐ裏には小さな湖があって、早朝ほとりを散歩していたら、静寂を破って突然魚の跳ねる音が!
f0122053_19312482.jpg

猫もすごーく気に入った様子でソファでスリスリした後は、窓辺でくつろいでました。
f0122053_19331296.jpg

[PR]

by igiea | 2013-05-14 19:33 | | Trackback | Comments(10)
2013年 05月 13日

Fenstertag  飛び石連休でした

f0122053_167456.jpg

先週の木曜はキリスト昇天祭のため休日でした。
平日を挟んで休みが続く、いわゆる「飛び石連休」のことを、
オーストリアでは「Fenstertag (フェンスターターク、窓の日の意)」といいます。
休日の中にポツンと「開いている日」があるというイメージでしょうか。

ドイツでは「Brückentag(ブリュッケンターク、橋の日の意)」と呼ぶのが主流。
言葉の印象としては、休日から次の休日へ、橋をかけてまたぐといった感じがします。

呼び名はさておき、金曜を休めば4連休となるこの機会を利用し、小旅行へ。
1995年に訪れているのですが、ウィーンにいる間にもう一度、とかねがね思っていた場所です。
f0122053_1682241.jpg

そういえば18年前も、訪れたのは同じく5月。
今回と同じく、緑爽やかな季節でした。
f0122053_16103566.jpg


私が最初に訪れた時の印象に近いものが、わずかでもこの写真から伝わると嬉しいのですが・・・。

詳しくは次のエントリーで。
[PR]

by igiea | 2013-05-13 16:10 | | Trackback | Comments(4)
2013年 05月 10日

いちめんのなのはな

f0122053_5401568.jpg

ベアラオホ(ラムソン)だけてなく、菜の花が今まさに見頃を迎えてます。
特にウィーンの北からチェコはモラヴィア地方にかけての丘陵地帯は、緑と黄色の絨毯が敷き詰められたような光景が続き、絵本の1ページのよう。

f0122053_541142.jpg


いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
     いちめんのなのはな

猫と一緒に菜の花狩り遠足。
信じ難いかもしれませんが、ドライブ大好きという猫がいるのですよ、ホントに。

我が愛猫、過去に13カ国を旅してますが、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザス、ピエモンテ、トスカーナ、モーゼルといった名だたるワイン産地を踏破しているのが密かな自慢。
せっかくなのでもうひと頑張り、計15カ国を旅して「旅の達人」ならぬ「旅の達猫」を称したいと思ってます。
f0122053_557220.jpg

[PR]

by igiea | 2013-05-10 06:08 | ねこ・猫・neko | Trackback | Comments(6)
2013年 05月 06日

薫風は葱の香り

f0122053_17213619.jpg

食べて美味しいベアラオホ(日本名ではラムソンというのだそうです)ですが、
真っ白で可憐な花を咲かせます。
森の中で群生しているところをぜひ見てみたいものだけれど、果たしてどこに行けば・・・・?
やっぱりザルツカンマーグートやチロル地方かなぁ、などと漠然と思っておりましたが、
いやいや、実はウィーン市内にこんなスポットがあったのです!
f0122053_17221847.jpg

f0122053_17233691.jpg


見渡す限り、一面のベアラオホ(ラムソン)!

いちめんのらむそん
いちめんのらむそん
いちめんのらむそん  と、ここはひとつ山村暮鳥風に。

森の奥が白く霞んでみえます。
爽やかに吹き抜ける風からは、かすかに葱の香りが(笑)。

ウィーンの森の東端にあたるこのエリアは、かつてハプスブルク家の狩猟場であったところを、現在はラインツ動物保護区(Lainzer Tiergarten)として市が管理しているもので、
ウィーン市街から車なら30分弱、トラムやバスを乗り継いでも40分程で行けます。

それにしても、あんなに沢山自生しているのを見てしまうと、
スーパーや市場でわざわざ買わずとも、どこかに採りに行けばいいんじゃないかと思ってしまうのでありました。(実際、地元ではそうしている人も多いのでしょうねぇ。)

※ベアラオホの葉は、毒性のあるスズランとよく似ているので、採集の際はくれぐれも気をつけて、とよく言われてます。
[PR]

by igiea | 2013-05-06 17:29 | Wien | Trackback | Comments(8)