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2011年 12月 31日

Glücksbringer 幸運を運ぶもの 

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日本とオーストリア。
文化的背景は異なることばかりですが、年の瀬の雑踏に漂う雰囲気はどことなく似ているから不思議です。
2011年、大晦日のウィーンは快晴。気温も穏やかで2月末、いえいえ3月くらいの陽気でした。
結局今年は雪を見ぬまま年を越しそうです。
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年の瀬になると街のあちこちに屋台がたち、Glücksbringer(グリュックスブリンガー/幸運を運ぶもの、の意)と呼ばれる、幸運のシンボルをあしらった小物類が売られます。
その代表はブタちゃん!他にも、てんとう虫、四葉のクローバー、蹄鉄、ハート、きのこ、煙突掃除人などなど。こういった縁起物を、来る年の幸運のお守りとして、親しい人にプレゼントする習慣があるので、お菓子屋さんでにも、マジパンやチョコレートのGlücksbringer(グリュックスブリンガー)がたくさん並びます。



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デメルで見つけた、メレンゲ製のブタちゃん。
チョコレート製のゾウさん、レープクーヘン製の蹄鉄やクローバー等々が並んでいましたが、何となくこの真っ白なブタちゃんが、一番たくさん幸運を運んでくれそうだったので、2011年はこれで締めくくりたいと思います。

みなさま、どうかよいお年を。
 
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by igiea | 2011-12-31 23:02 | 挨拶 | Trackback | Comments(2)
2011年 12月 25日

ウィーンで迎えるクリスマスイブ

昨年は留守にしていたので、今回がウィーンで迎える初クリスマスとなります。もっとも、基本仏教徒ですから何もしなくてもいいのでしょうが、「郷に入っては郷に従え」かつ「何事も経験」ということで、できる範囲でウィーンの習慣をなぞってみることにしました。

まずは食から。せっかくなので、Julius Meinl(ウィーンを代表する高級食材店)にお出かけ。旧市街の一等地にあるコチラのお店、品揃えの豊富さはピカイチ、生鮮食品やお惣菜類の品質も確かですが、それがそのまま価格に反映されているので(要するに高いということです)、日常で立ち寄ることは稀ですが、ハレの日の買い出しにはぴったりです。

ウィーンではイブの夕食に、キリストの象徴である「魚」を食べるのが習わしだというので、鮮魚売り場に行ってみて驚き!普段は閑散としている(ここの魚は特に高いので・苦笑)売り場が大混雑!イブに魚を食べる風習については、「う〜ん、鯉とかをよく食べるんだけど、あまり好きじゃないのよね〜」といった否定的な声を多く聞いていたのですが、何だかんだいって、きちんと伝統を守っている人が多いようです、この賑わいをみた限り。


イブには鯉やマスといった川魚をよく食べるとのことですが、今日の私のお目当ては、Saibling/イワナ。雑誌で気になるレシピを見つけ、今年のメインはこれ!と決めていたのです。ちょうどいい大きさのイワナを無事入手でき、大満足のクリスマス・イブとなりました。
ハーブと一緒に焼いたイワナも十分美味しかったのですが、付け合わせのサフランライスがとても気に入りました。作り方も簡単なので、これは定番になりそうです。
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More・・・
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by igiea | 2011-12-25 04:11 | Weihnachten クリスマス | Trackback | Comments(4)
2011年 12月 20日

Christkindlmarkt  クリストキントのマルクト

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ウィーンで最も賑わい、かつ最も観光客率の高い市庁舎前のマルクト(クリスマスマーケット)のイルミネーション。これを最初に見た時、「わあー、蝶々だ。」と思ってしまったのが運の尽き。
その後も深く考える事はなく、こんな風に写真に収めたりしていたのですが、フト思い当たる節があり、見返してみれば自分の勘違いが明らかに。
「蝶々」に見えたものは、実は「天使」なのでした。
ウィーン市内各所で開かれているマルクトには、それぞれ名前がついており、市庁舎前のマルクトはその名もずばり、「Christkindlmarkt/クリストキント(クリスマスの天使)のマルクト」。
この名前の方を先に知っていれば、思い違いをすることはなかったのでしょうが・・・。

Christkind/クリストキントとは、本来は幼子イエスを指しますが、南ドイツやオーストリアではサンタクロースと天使を合わせたような存在として、とても親しまれています。というのも、クリスマスイブに、このクリストキント(天使)が子供達にプレゼントを届けてくれるからです。そのかわり、当地においてサンタクロースは存在感ゼロ。まったく見かけません。

この写真は去年のモノですが、見事に雪景色(苦笑)!
まあ、サンタクロースがそりに乗ってくる訳ではないので、雪がなくてもさほど影響はないのかもしれませんが。
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by igiea | 2011-12-20 06:08 | Wien | Trackback | Comments(12)
2011年 12月 20日

第4アドベント 

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第4アドベントだった昨日、アドベントクランツの4本目のろうそくにも火を灯しました。
1〜2本だけだと頼りないろうそくの灯も、4本揃うと力強く頼もしく感じます。

クリスマスまであと1週間を切りましたが、雪が降る気配はまだありません。
もしかしてこのまま?
大雪に振り回された去年と足して二で割ればちょうどいいのに、
と思っているのは私だけではないはず。
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by igiea | 2011-12-20 01:15 | Weihnachten クリスマス | Trackback | Comments(0)
2011年 12月 18日

クリスマス・カラー

12月も半ばになり、日に日に太陽が弱っていく・・・、という表現がぴったり。
曇天の合間に時折差し込む光が、なんとも心もとなく、いっそう寂しさをあおるといいましょうか。

そんな日が続くと、知らず知らずの間に「明るい色」、「鮮やかなもの」を欲していることに気付きます。そう、クリスマスを象徴する「赤」と「緑」を。

アドベントの準備を始めたころは、シルバーや青、ホワイトといった色合いでまとめたデコレーションを選ぶことが多いのですが、最後の最後になって赤&緑+ゴールドに手が伸びる、というのがここ数年の傾向です。来年もウィーンでクリスマスを過ごすようなら、最初から徹底的に赤にこだわってみようか、などど考えながら旧市街を歩いていたところ、「あら」と。
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中庭の奥に、馴染みの雰囲気。見ればDOLL'S Blumen のロゴ。
ご近所の大好きなお花屋さんが、2号店を出したようです。
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規模も小さいし、こちらの方が家からは遠いのですが、旧市街まで来た時にふらりと立ち寄るには理想的な場所なので、これはこれで便利。
ちょっとしたことですが、嬉しいですね。

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店内も思いっきり「赤」でした。
アドベント期間中ずっと曇空だった今年、クリスマス当日の食卓は華やかに「赤」で飾って気分を盛り上げたいと思います。

それにしても、お天気の悪い日が続くこと!アドベント最後の週末だというのに、雨&風で散策には最悪でした。いっそ雪なら、マルクトにも映えて雰囲気が出るのですけれど・・・。

追記 2012年4月、こちらの2号店は閉店してしまいました。残念。
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by igiea | 2011-12-18 01:33 | Wien | Trackback | Comments(0)
2011年 12月 16日

地味ですが・・・ 美味しいウィーン菓子

Tokyo やParisのお菓子屋さんのショーウィンドーを覗くと、程度の差こそあれ「流行」というものが見てとれます。フォルムやデコレーションの手法etc、使われる素材や型にも流行りがあって、それらを眺めているだけでも楽しく、好奇心が刺激されます。
一方、わが街Wienのお菓子はというと、これが笑ってしまう程に保守的。伝統を重んじる、と言えば聞こえはいいですが、面白みに欠けて地味と言えば確かに・・・。
けれどこれらのお菓子、長きにわたって食べ継がれてきた選りすぐりですから、実力者揃い。どれも安心できる美味しさがあります。
レストランのデザートも、それは同じ。いたって地味〜な顔ぶれですが、この保守的な感じが「ウィーンの味」であり「ウィーンの魅力」であり、「ウィーンの強み」でもあると思うのです。
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聴力が失われたことに絶望したベートーベンが、弟宛に遺書を認めた「ハイリゲンシュタット遺書の家」から歩くこと数分、引っ越し魔でもあった楽聖が第6番交響曲「田園」をかいた時期に住んでいた「プファー広場の家」の隣にあるレストラン、 PFARRWIRT。
秋の終わりに偶然立ち寄ったのですが、周囲の紅葉も美しく、落ち着いた雰囲気がすごく気に入りました。ウィーン風コンソメスープや鹿のラグー(煮込み)といったお料理もさることながら、デザートが美味!
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特にRibiesel(赤スグリ)のソースが添えられたKnödel/クヌーデル(ドライフルーツ入りのお団子菓子)は、人気の一品のようです。
クヌーデル生地そのものはあまり味がないので、ケーキクラムか、スパイスとお砂糖を加えて炒めたパン粉を仕上げにまぶすのですが、この加減が意外と難しいのです。少ないと物足りないし、多過ぎてもパサパサして食べにくいし・・・。
それをここでは、酸味の効いた赤スグリのクリームソースを添えることで、うまく味をまとめていました。次に家で作る時は、真似してみようと思います。

ちなみに、先週遊びに来て下さったRさんからのご質問、答えはこの「クヌーデル」かと。
ウィーンのマルクト&お菓子について、南欧在住の視点で紹介されているのがとても興味深いです。


PFARRWIRT pfarrplatz 5, 1190 Wien
※後で知ったのですが、ウィーンで最も古いレストランの一つ、とのことです。
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by igiea | 2011-12-16 07:53 | お菓子 | Trackback | Comments(10)
2011年 12月 13日

カールス教会前、ほのぼのマルクトの農家風クラプフェン

地元の人で賑わうカールス教会前のマルクト。
前述のGlühbier/ホットビール屋台に負けじと賑わっていたのが、Bauerkrapfen/農家風クラプフェンという看板を掲げた屋台。
クラプフェン(ジャム入り揚げパンの一種)はお馴染みですが、農家風とは一体??
ふっくら丸く揚げた生地の中に、ジャムやクリームを詰めるのが普通ですが、なるほど、こちらは素朴ながらも理にかなった作り方。
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発酵させておいた生地を、手で少し引っ張りながら、真ん中だけを薄〜くのばします。
それを揚げると、ちょうどいい具合に中心がポコッと盛り上がった形になるんです。
ひっくり返し、凹みのところにジャムをのせて、出来上がり!
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これで3.9€はちょっと高い?と思ったのですが、一口食べたらそんなことは吹っ飛びました。
普通のクラプフェンより素朴で少しカタめの生地が、赤スグリのジャムとよく合うこと!!
というか、このジャム(多分手作り)がすごーく気に入りました。リピート確実です。(ついでに写真の出来も気に入らないので、撮りなおして差し替えるかもしれません・笑)
というか、既にこのマルクトには何回も来ているのに、どうして今まで気付かなかったのか・・・。

ところで、赤スグリのことをオーストリア方言ではRibiesel/リビーゼルと呼びますが、標準ドイツ語ではJohannisbeere/ヨハニスベアー、と全く違う名前になります。これは聖ヨハネの実、という意味で、聖ヨハネの日である6月24日ごろ赤く色づくことに由来するそうです。
オーストリアでクラプフェンというと、杏ジャムを使うことが多いのですが、クリスマスの時期は赤いジャムもいいなあ、と思います。目にも鮮やか、元気が出ます。
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by igiea | 2011-12-13 22:09 | Weihnachten クリスマス | Trackback | Comments(2)
2011年 12月 12日

カールス教会前、ほのぼのマルクトで見つけたホットビール

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アドベント期間中、ウィーン市内だけでも大小合わせると10カ所以上でマルクト(クリスマス市)が立ちます。
時と場合によっては身動きできない程の混雑に辟易することもありますが、今日立ち寄ったカールス教会前のマルクトは、家族連れの地元民が多く、ほのぼのしていてゆっくり楽しめました。
このマルクトの「売り」は、ポニー乗馬&動物との触れ合い。地方ではよく見かけますが、ここはウィーンのど真ん中!!それにも関わらず、こういう体験が気軽にできるあたりが、「住みやすさ」や「生活の質」のランキングでこの街が高く評価される所以なんだろうなぁ、と。
週末だったせいか、乗馬には順番待ちの列ができ、颯爽と(?)ポニーにまたがる我が子を撮影する親御さんが、柵から身を乗り出している様子が微笑ましく・・・。
もっと微笑ましいのが、夢中で干し草遊びに興ずる子供たち。
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マルクトについては、近年商業的になり過ぎという批判も耳にしますが、寒くて暗〜い季節を楽しく乗り切る手段の一つとして根付いている、というか必要不可欠な存在であることを実感します。

More・・・ ここからが本題
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by igiea | 2011-12-12 00:33 | Weihnachten クリスマス | Trackback | Comments(4)
2011年 12月 09日

Sweets Advent 

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Pierre Marcolini のギモーブ&キャラメル、DUCOBU、 DARCIS 、WITTAMERのプラリネetc・・。
ベルギーの友人(Mさん、ありがとうございます♪)が送ってくれた、一押しショコラティエのお菓子たちに、シチリアはエリチェの名店Maria Grammatico のクリスマス菓子も加わって(Rさん、お土産ありがとうございました!)、2011年のアドベント、ようやく盛り上がってきました。

既に十分すぎるほどの菓子在庫を抱えているにもかかわらず、ついHeinerのマンデルシュトレン(左下)を買ってしまうあたり、クリスマスの魔力、あなおそろし。
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by igiea | 2011-12-09 21:32 | Weihnachten クリスマス | Trackback | Comments(4)
2011年 12月 05日

Wienのウィンナー・コーヒー事情

久しぶりのコーヒーネタは、「本場のウィンナー・コーヒーを飲みたい。」というリクエストにお応えするのは、意外と大変だというお話を少し。
ウィンナー・コーヒー(Winer Kaffee/独語の発音に従うとヴィーナー・カフェー)、即ちウィーン風コーヒーとは、ウィーン発祥のコーヒーの飲み方のひとつで、ブラックコーヒーにホイップクリームを浮かべたものを指します。これは日本だけでなく、例えばイタリアではCafe Vienne、 フランスであればCafe Vienoise(どちらもウィーン風コーヒーの意)という名の、ホイップクリームたっぷりのコーヒーを、メニューで見つけることができます。
しかしながら(まあ当然と言えば当然ですが)、ウィーンにわざわざ「ウィーン風」などど銘打ったコーヒーは存在しません。日本でいう「ウィンナー・コーヒー」に近い飲み物として、ガイドブックなどで紹介されているのが、アインシュペナー(Einspänner)です。プラックコーヒーにホイップクリームをのせたもので、コーヒーとクリームの比率はほぼ1対1(クリーム多いです!笑)。ガラスのコップ入りである点がポイントです。アインシュペナーとは一頭立ての馬車という意味で、御者たちが待ち時間にコップで気軽に飲んでいたことから、この名がついたと言われています。
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ちなみに、同じブラックコーヒー+ホイップクリームでも、陶器のカップ入りのものは、カプツィーナー(Kapuziner)と名前が変わります。厳密に比較すると、アインシュペナーよりホイップクリームの量が少なく、好みで粉砂糖を振りかける点が異なりますが、とにかくよく似ています。故にあえて両方をメニューに置く必要はないと判断されてしまうのか、アインシュぺナーがたいていのカフェにある代わりに、カプツィーナーには滅多にお目にかかれません。私の知る限り、ウィーン市内のカフェハウスでこれを置いているのは、9区のCafe Weimar くらいでしょうか・・・。
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アインシュペナーよりもカプツィーナーの方が、日本人がイメージするウィンナー・コーヒーに近くてオススメなのですが、どのカフェでも気軽に注文できる、とはいかないのが難点です。
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by igiea | 2011-12-05 23:41 | Kaffee・ 珈琲 | Trackback | Comments(4)