カテゴリ:カフェ( 12 )


2013年 04月 26日

ウィーン カフェの魅力 その4

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何だか手前味噌で恐縮ですが・・・。

ウィーンにて、「カフェハウス文化」なるものに触れて(かぶれて?)以来、
他国に出かけた際には、以前にも増してちょこちょことカフェを覗いて歩くようになりました。
在住者として足繁く通うのと、旅行者として一度訪ねるのとでは、視点も印象も自ずと異なってしまうのは致し方なく、したがって評価も公平性に欠くことは十分承知していますが、
それらの要素を差し引いても、ウィーンのカフェハウスは魅力あるところだなぁ、とあらためて思うのです。

もちろん旧市街のカフェハウスですと、季節や時間帯によっては観光客でいっぱいとなり、ゆっくり寛げない場合もままありますが、東京は言うに及ばす、ロンドンやパリといった大都市の混み具合と比べたら、十分許容範囲内。

・一人でふらりとやって来て、静かにゆっくり過ごす地元のお客さんが絶えないこと。
・ごく普通の、気取らない家庭料理が楽しめること。

特にこの二点を、ウィーンのカフェハウスの特長として再評価している今日この頃です。

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今が旬のベアラオホ(チャイブに似た香草)のソースをたっぷり添えた、仔牛肉のソテー

Cafe Griensteidl
Michaelerplatz 2
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by igiea | 2013-04-26 20:50 | カフェ | Trackback | Comments(16)
2013年 04月 02日

イースター休暇はカフェハウスで

1月は行ってしまい、2月は逃げてしまい、そして3月は去ってしまう・・・・。
誰が言ったか全くその通り。あっという間に4月です。
とはいえ今年は一向に春の気配のないまま、ホワイトクリスマスならぬ、ホワイトイースターとなってしまいました。
何だか呆気なくイースターサンデーは過ぎてしまいましたが、まだ学校はお休み。
子供にあわせて休暇をとる人も多く、
こんな風にカフェハウスでの〜んびりとくつろぐ姿を見かけると、いかにもウィーン!という気がします。
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どうやら3家族くらいの集まりのようで、
大人達がおしゃべりに興じる傍ら、子供達はお絵描きに熱中。
テーブルクロスとして敷かれた大きくて真っ白な紙には、こういう実に有効な活用法がある訳です。
お店側もそれは織り込み済み、サービスとして色鉛筆を用意しているところも結構あります。

さて、こういう場合は何を注文するのかなぁ、と横目で見ていたのですが、
揃いも揃って、全員ウィーナーシュニッツェル(笑)でした。

私は既に軽く食事を済ませていたので、
Schönbrunner Omelett(シェーンブルン風オムレツケーキ)を。
チョコレートソースがとっても美味で、あっという間にペロリ、でした。
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Burggarten(王宮庭園)の敷地内にあるカフェハウス、 Palmenhaus 。
1901年製ユーゲント・シュティール様式の大温室の一部を改装したもので、光が降り注ぐ空間でのティータイムは至福。食事メニューも充実してます。
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by igiea | 2013-04-02 22:16 | カフェ | Trackback | Comments(2)
2012年 01月 22日

一代で築いた伝説 Hawelka

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「家にいなければ、ハヴェルカにいる。ハヴェルカにいなければハヴェルカに向かう途中だ」
そんな名言を生み出した伝説のカフェ、Hawelka/ハヴェルカ。
一見どこにでもあるようでいて、その実他に類をみない独特の雰囲気を漂わせているそこは、数多あるカフェの中でも極めてウィーンらしい、と評されてきた。
昨今は著しい観光地化の波にさらされてはいるが、それでも、前世紀を凝縮したような空気は健在である。
その「伝説」を一代で築いた「伝説の人物」レオポルト・ハヴェルカ氏。
昨年暮れ、100歳にてこの世を去った彼を送る別れのミサが、今日シュテファン大聖堂にて執り行われたということを、地下鉄構内で放送されているニュースで知った。
ご冥福をお祈りします。
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by igiea | 2012-01-22 00:17 | カフェ | Trackback | Comments(6)
2011年 07月 12日

Graz グラーツのおすすめカフェ

オーストリア第2の都市、グラーツ(Graz)。
音楽家も多数輩出しており、カール・ベームやニコラウス・アーノンクールといった名指揮者もグラーツ出身。日本に縁のところでは、元サッカー日本代表監督のイヴィツァ・オシムが長期にわたりクラブチーム監督として活躍していた街でもあります。
しかしながら、グラーツ出身の超有名人と言えば、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー前カリフォルニア州知事。アメフトの試合が行われたスタジアムも、もとは「アーノルド・シュワルツェネッガースタジアム」という、何だか妙に強そうな名称だったそうです。今は経営者が変わり、「UPCアリーナ」ですけれど。

さて、冒頭でオーストリア第2の都市と紹介しましたが、抱える人口は25万人ほど。いたって長閑でゆったりしています。
日本で同規模の地方都市というと、山形県山形市、静岡県富士市、長野県松本市、といったあたりになるようで、市内をブラブラ歩いた印象も、およそそれらに合致します。ただし日本の場合、人口25万の都市は、全地方自治体中90位以下ですから、国の規模がいかに違うかを物語っています。
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グラーツ市街の中心を流れるムーア川沿いに、淡いブルーを基調にしたモダンなカフェを発見。
覗いてみると、暑い日に嬉しいお冷やのセルフサービス。
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メニューを見ると、完全にイタリア式でエスプレッソがメイン。カプチーノはあっても、メランジェはなしという構成です。
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個人的には、もう少し浅めの焙煎の方が好きなのですが、本格的かつ美味しいエスプレッソでした。ベーグルサンドやキャロットケーキなんかもあるので、ここで朝食もよさそうです。

tribeka
Grieskai 2 Graz

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ウィーン市内でも、エスプレッソやカプチーノの美味しいカフェはいつくかあるのですが、美味しいドリップコーヒーが楽しめるところは皆無なんです。
何故?伝統よいずこへ?
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by igiea | 2011-07-12 16:41 | カフェ | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 12日

何となく気分が晴れないときは、 カフェへ!

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日本に一時帰国中、時間をみつけてはカフェへ足を運びました。
自家焙煎のお店などはどこも美味しく、コーヒーの味だけに限るとウィーンは劣勢かも!?、というのが率直な感想です。
しかしながら、全体の佇まいや雰囲気など、トータルで「カフェ」というもの(ウィーン風に言うならKaffeehaus/カフェハウス)を評価すると、やっぱりウィーンはすごい。
旧市街全体が世界遺産に指定されているウィーンですが、そこに「伝統的カフェハウスに流れる空気」なる項目を加えてもいいんじゃないか、と思うのですが・・。

どんな時間帯に、どんな寄り方をしてもOK。
一人でも、大人数でも、飲み物だけでも、中途半端な時間に食事がしたいときも。
コーヒー1杯だけで思いっきり長居をしても、大丈夫。
心地よく放っておいてくれる感じが、とてもウィーンっぽく。
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典型的ウィーンっ子で、文字通りカフェに入り浸っていたという作家、ぺーター・アルテンベルクの「Kaffeehaus」という詩の中に、こんな一節があります。

   あれやこれやとトラブル続きなら、カフェへ!
   もっともらしい口実をつけて彼女はやって来ない、そんな時はカフェへ!
   倹約に倹約を重ねても何も好転しない、だったらカフェへ!
   もう死んでしまいたい、そんな思いに襲われたら カフェへ!
   
              (Peter Altenberg   Kaffeehausより) 

不遇の時代が長く、金銭的にも大変だったと伝えられているアルテンベルク。
常連といっても支払いはツケばかり、果てに自分のコーヒー代を他のお客にたかっていたとか!
にも関わらず、カフェは彼に居場所を提供し続けます。死ぬまで、いえ、正確には死んだ後も。

アルテンベルクに挨拶したくなったなら、カフェ・セントラルへ!
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Café Central
Ecke Herrengasse / Strauchgasse
1010 Wien
U3 Station Herrengasse

Tel: (+43.1) 533 37 64 - 26
   
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by igiea | 2011-05-12 21:16 | カフェ | Trackback | Comments(4)
2011年 02月 12日

カフェ巡りは続く

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ウィーンでカフェ文化の一端に触れたことをきっかけに、19世紀末から20世紀初めにかけての時期、いわゆる世紀末と呼ばれる時代について、もっと知りたいと思うようになりました。
そんなこともあって、現在とある街を散策中。まだ到着して半日ほどしか経っていませんが、とても趣のあるカフェに出会えて感激しています。時間帯のせいか人も少なく、豪華な空間をほぼ独り占め。ものすごく贅沢な気分です。
1914年創業、ジェームス・ジョイスやリルケも訪れたという歴史的なカフェですが、何に驚いたかって、それはこのエスプレッソマシーン!!なんて優美な・・・。
1920年ごろのものだそうで、現在は使われていませんが、これで淹れたエスプレッソは一体どんな味がするのでしょうか?

滞在中のこの街については、後ほど改めてお伝えするとして、
これからカフェ巡りに行ってきます!
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by igiea | 2011-02-12 19:25 | カフェ | Trackback | Comments(2)
2011年 01月 27日

Kaffeeküche (コーヒーキッチンか珈琲厨房か?)

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地下鉄2路線、トラム8路線が乗り入れていることもあり、
よく利用するSchottentor駅。
ホイリゲ街のある18区・19区行きのトラムの始発駅でもあります。
足早に人々が行き交う駅構内に、「Kaffeeküche」という小さなカフェスタンドがあり、ここがなかなか美味しいのです。
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SCAE(ヨーロッパスペシャリティコーヒー協会)認定講師も、「いい豆を使っている!」と推薦するこちらのカフェ。場所柄、立ち飲みもしくはテイクアウトのお客さまが中心ですが、さらりと生花が飾られていたりして‥。粋な心配りを感じます。
モノトーンの風景に、鮮やかなラナンキュラス。少しずつ、春が近づいていることを伝えてくれますね!
立て看板に目を移すと「ご注文いただいてから、その都度ミルクを泡立てています」の文字が。
一見当たり前のようですが、あえてアピールしているということは、作り置き(というか、使い回し?)しているカフェも少なくない、ということなのでしょう。
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そんな事を考えつつ、店員さんの様子を眺めていると、なるほどきちんとしてます。ミルクを泡立てる際に使うピッチャーに温度計がセッティングされていて、確認しながら泡立ていました。
一般的に、ミルクの適温は60〜65℃。70℃を超えると一気にタンパク質の変質がすすみ、風味を損なうとされています。確実に美味しい一杯を提供するためには、ポイントを丁寧に確認しながら作業するしかありません。それをいかにシステム化し、効率よくこなしていくか、がプロの腕の見せどころ。街角の何気ないカフェスタンドにも、要注目です。
今日は前の人につられて、Schokokaffee(ココア入りコーヒー)に初挑戦。寒い日にぴったりでした。
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by igiea | 2011-01-27 21:15 | カフェ | Trackback | Comments(2)
2010年 10月 15日

CAFE KORB

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16:45 シュテファン大聖堂前の広場から西にのびるグラーベン通り(Graben)。
傾きつつある太陽の少しくすんだ光が、建物に施された金飾りに鈍く反射されている。
高級店が立ち並び、ウィーンでも最も賑やかで壮麗なこの通りからすぐのところに、CAFE KORBはある。
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100年を超える歴史あるカフェだが、あえてこの内装。
煙草をくゆらせながら友と語らう人、新聞を読みふける人・・・・・。
わずか数十メートル離れたグラーベンは、観光客で溢れているというのに、ここにその姿はほとんどない。
このカフェを象徴するのは、かつて女優・モデルとしても活躍していたオーナーマダム。
黒い髪を結い上げた彼女が、往年のポートレートが飾られた奥の一角でにコーヒーを飲んでいる。
その静かな迫力。声をかける勇気は・・・・さすがにでなかった。
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一度は試す価値がある!と評判のアプフェルシュトゥルーデル。
りんごがとろけるまで、しっかり焼き込んであるにもかかわらず、風味と酸味はしっかり残っている。基本的に、りんごは少しシャキシャキ感が残るくらいが好きだったけれど、ここのは美味しい!りんごの美味しさの鍵は酸味にある、ということか・・・?。
近いうちに、また食べに来よう、そう思いながら店を出る。
CAFE KORB Susanne Widl 
マダムの名前がレシートにもしっかり刻まれていた。

CAFE KORB
Branndstaette 9
1010 Wien
℡ 01 533 7215
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by igiea | 2010-10-15 19:24 | カフェ | Trackback | Comments(0)
2010年 09月 16日

Café Sperl

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ウィーンっ子にお薦めのカフェを尋ねると、必ずと言っていいほどその名が挙がるという、
Café Sperl。
初めて行ったときは、正直それほど強い印象を受けなかった。確かに素敵だけれど、そこまでスペシャルだろうか・・・・?と。
先日近くで所用があり、半ば時間つぶしのためにふらりと立ち寄ったところ、前回とは全く違う空気が流れていることに驚き、すっかり魅了されてしまった。
それにしても、同じ空間でこうも受ける印象が違うのは何故だろう。季節、時間帯・・・・。確かに初夏の午前より、秋の夕暮れが似合うカフェではあるかもしれないが、一番の違いはおそらく、そこにいる人間像だ。お客一人ひとりが、重要な登場人物としてカフェという舞台を演出しているのだ。
今日、この瞬間は唯一無二のもの。今日しか出会うことのない光景が、味わうことのできない雰囲気がそこにある。だからこそ、人は足繁く通ってしまうのだろう、大切なお気に入りのカフェに。

・・と、こんな展開を予想していなかったのでカメラが手元になく、ケータイでの撮影です。あの暗さでも、なんとか大丈夫なんですね。すごいなあ。
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雰囲気に負けないくらい、魅了してくれたのがこのGebackener Topfenkuchen(ベークドチーズケーキ)。口当たり柔らか、少しホロっとした食感、フレッシュチーズの風味がしっかり楽しめる。とにかく、Topfen(トプフェン、オーストリアのフレッシュチーズ)の味がよく生かされていて、最近食べた中では断トツでした。ありそうで、なかなかないものです。チーズの風味がちゃんと生かされているチーズケーキは。


Café Sperl
Gumpendorfer Straße 11
A - 1060 Wien

Telefon/Fax:
0043 - 1 - 586 41 5

後日談・・
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by igiea | 2010-09-16 00:20 | カフェ | Trackback | Comments(2)
2010年 09月 08日

ウィーン カフェの魅力 その3

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ウィーンのカフェハウスは、それぞれ巧みに独自の空間を作り上げています。演劇をこよなく愛するウィーン市民にとって、カフェは舞台のようなもの、「自分」という登場人物を演じるための場所なのかもしれません。
ウィーン旧市街をぐるりと囲んで走る環状道路「リング・シュトラーセ」。Café Schwarzenーbergは、このリング(文字通り、指輪を意味しています)に面するカフェのなかでもっとも古く、19世紀の雰囲気をよく残しています。高い天井、シャンデリア、大きな鏡、大理石のテーブルと窓際のソファ席・・・・、ひとつの典型、王道です。
こういったカフェハウスを、さらに魅力的にしているのが、その歴史。特に19世紀末に活躍した芸術家達にまつわるエピソードに心惹かれる人は後を絶ちません。
ここCafé Schwarzenbergは、建築家Josef Hoffmannが常連だったことで有名で、彼の名を冠したケーキも楽しめます。
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コーヒーは何と26種類!旅行者にもわかりやすいよう、メニューは独・英語併記で丁寧な説明つきです。
Kaffee Mazagranは冷たいダブル・エスプレッソにマラスキーノ酒を加えたもの。甘みほんのりで美味しいけれど、アルコールもしっかりあるのでお酒に弱い方は要注意です。
ウィーン・フィルの本拠地である楽友協会ホールや、コンツェルトハウスにも近いので、コンサートの前後にふらりと立ち寄るのに便利です。

Café Schwarzenberg
1010 Wien, Kärntner Ring 17
Tel.: +43 (1) 512 89 98
Fax: +43 (1) 512 89 98 / 30
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by igiea | 2010-09-08 18:41 | カフェ | Trackback | Comments(2)