ウィーン散策 Lustiger Spaziergang in Wien

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2014年 10月 29日

ミャウゼのお礼&マリー・アントワネットも愛したお菓子について

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昨年に引き続き、
この秋も京都安楽寺さまにて、コーヒーイベント(ミャウゼ)を開催させていただきました。
関西地方のみならず、仙台、広島、東京etc・・・と日本各地から
(そしてはるばるドイツから一時帰国中の友人一家も!)駆けつけて下さり、
本当に、主催者冥利に尽きます。
みなさま、本当にありがとうございました。
2年目ということで、コーヒーやお菓子についてだけでなく、
「あ、昨年と同じ農園のバラですね!」といった話題でも盛り上がり、
継続することの素晴らしさを随所で感じることができました。本当に嬉しい事です。
既に来年の構想もバッチリ!!ですので、またよろしくお願いします。

さて、今回のイベントでも登場したお菓子、マリー・アントワネットも大好きだったという「クグロフ」について。
補足も兼ねてブログでも紹介したいと思います。

Gugelhupf、 Gougelhopf、 Kouglof、 Kugelhof・・・、時代や地方によって綴りが違うのでややこしいのですが、指しているものは全部同じ。ウィーンでGugelhupf(クーゲルフプ)、日本ではクグロフと呼ばれている王冠のような形をした焼き菓子のことです。
Gugelというのはドイツ語で僧侶の帽子という意味。帽子に似ているのでこの名がついたと言われています。hupfについては色々な解釈がありますが、酵母を指すという説が有力です。

ウィーンを代表するこのお菓子、幅広く愛されておりまして、お茶の時間に気軽につまむだけでなく、贈答品用として凝ったパッケージ入りを扱っているお店もあります。そういえば定期健康診断を受けたとき、検査終了後に病院のカフェテリアで出してくれたお菓子もクグロフでした。




このクグロフ、フランス東部アルザス地方の郷土菓子としても有名です。ストラスブールを訪れたとき、どのお菓子屋さんのショーケースにもクグロフがずらりと並んでいたのが印象的でした。可愛らしい陶器製のクグロフ型も名産品として売られていましたっけ。
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アルザス地方 ホテルの朝食ビュッフェに並ぶクグロフ。発酵生地タイプで美味しそう!
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アルザス名物 カラフルな陶器製のクグロフ型。  

オーストリア皇女マリー・アントワネットがルイ16世に嫁いだ際に大好物であったクグロフも一緒にフランスに伝えられた、とよく言われますが、少し誇張されているように思います。なぜならアルザスのお隣、ロレーヌ王であったスタニスラフ・レクチンスキー(1677‐1766)も大のクグロフ好きであったという記録が残っているからです。(マリー・アントワネットの結婚は1770年、スタニスラフ王の死後です。)オーストリアや南ドイツ、それに隣接するフランス東部などで広く食べられていたクグロフが、アントワネットの影響でパリの宮廷・王侯貴族たちの間でも流行した、というあたりが実際なのではと推測しています。ちなみにマリー・アントワネットの父君はロレーヌ地方出身なので、彼女のクグロフ好きは父親譲りかもしれません。
本来クグロフは、パンに似た発酵生地にアーモンドやレーズンを入れて焼き上げた、菓子パン、ブリオシュのようなものでした。アルザス地方で作られているのは、伝統的なこのタイプです。ところが今日のウィーンでは、発酵生地タイプはパン屋さんで少し売られているくらいで、ほとんどがバターケーキ風のリッチなものに取って代わられています(その理由については、長くなるのでまた後日)。マーブルケーキタイプも人気で、チョコレートコーティングされているものもあります。
ケシの実やナッツのペーストを混ぜ込んだクグロフ、スパイスやドライフルーツたっぷりのクグロフなど、いろいろなバリエーションがあり、大きさも様々ですが、共通しているのはあの愛らしい形。
その一方、パウンド型ですっきり長方形に焼き上げたお菓子には、あまりお目にかかれません・・・。面白いものです。
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by igiea | 2014-10-29 20:51 | Kaffee・ 珈琲 | Trackback | Comments(10)
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Commented by M at 2014-10-31 20:34 x
クグロフと言えばフランスでは、アルザス地方ですね。
フランス語でKouglofですね。
アルザス地方では、日曜の朝に家庭で焼かれてパンとして食べられているようです。
クグロフのお話、興味深く読ませて頂きました!
以外だったのがローレヌ王もクグロフが好きだったと言うことです!
面白いお話でした!
Commented by igiea at 2014-11-01 07:21
Mさま
クグロフ、何と言っても形が愛らしくてよいですよね。
アルザス方言はドイツ語と近いですし、文化的にもドイツ圏とフランスがいい感じでミックスしているというか、繋目になっている気がします。
ストラスブールという名前からして、道の城。まさに文化の交差点!
Commented by みきたろう at 2014-11-01 13:53 x
ミャウゼお疲れ様でした!!
そしてありがとうございました!
なんと!来年の構想まで!
私も改善点やいろんな構想も膨らみます。
クグロフはお得意先のお菓子やさんもこのかわいい、クグロフ型を店内に飾ったりしていて
少ししらべたりもしましたが
今回はウィーンでケーキになったというのが
勉強になりました。パンみたいなのがほんものなんだ、と思っていたのは一端だけを見ただけで文化が育ててゆきそれが定番となることもあるんだなと。
そうですね、私もつづけることは色々感じ意義のあることだなと思いました。
本当にありがとうございました!
Commented by igiea at 2014-11-02 04:33
みきたろうさま
お疲れさまでした&ありがとうございました。
今年は交流の幅も広がリ、私自身も楽しませていただきました。
クグロフはウィーンの人が大好きなお菓子!また続き詳しくを書きたいと思います。
Commented by vienna-apfel at 2014-11-02 10:37
こんにちは、初めてコメントさし上げます、いつも楽しみに読んでいます。美味しそうなお菓子の写真素敵ですね!クグロフの後ろに写っているバラは、アウガルテンのモチーフのバラでしょうか?美して楽しい記事お待ちしています。
Commented by igiea at 2014-11-03 12:16 x
vienna-apfelさま
コメントありがとうございます。
この写真のバラですが、ローズファームケイジさんの「葵 〜風雅〜」という品種です。色が素敵でとても好きなバラです。
アウガルテンのウィーンのバラにそっくりなのは「都」という品種になります。
これからもよろしくお願いします。
Commented by dora at 2014-11-03 14:36 x
igieaさん、ミャウゼのカールスバーダーカンネセミナーお疲れ様でした。
安楽寺さん初めて伺いましたが静かな良い所ですね。参加した6名、大大大満足でしたよ〜。
igieaさんの、話しながら、コーヒー入れながら、お菓子作りながら、1人技の連続に感嘆いたしました。
テーブルセッティングも可愛く、守山の和薔薇も見惚れてしまいました。
見目麗しい妹さんにも、お会い出来たし。お土産のクグロフ、夫が大変美味しいと。
来年も是非!同じメンバーでお伺いしますですよ。
あまりに楽しく嬉しく、帰宅後、風邪引いてしまいました。
ミーちゃんシール、ミーちゃん袋、可愛い過ぎ。ミキタローさんにも御礼を。
ミーちゃん、お利口さんで留守番してました?Igieaさん、お疲れ出ません様にね。

Commented by igiea at 2014-11-03 21:53
doraさま
こちらこそ、遠路はるばるありがとうございました!
みなさまと一緒に、私自身とても充実した午後を過ごす事ができて、京都での素晴らしい思い出が一つ増えました。
そして夜の食事会も!素敵なご縁に改めて感謝しております。
ここしばらく、気温の差も激しく風邪も流行りはじめているようです。お大事になさって下さいね。
Commented by Emi at 2014-11-04 18:52 x
igieaさん こんにちは
先日は 楽しく 美味しいセミナー 有難うございました。
doraさんがおっしゃったように 素敵な テーブルセッティングに igieaさんの素敵なお話 コーヒーの淹れ方など
とても勉強になりました。お土産のクグロフは 我慢できず(笑) 翌日 食べちゃいました。
パラチンケンも とてもコーヒーに合いますね。おしゃべりしながら 手も動かし焼き上げたigieaさんすごい!
また 皆さんと参加したいです。ありがとうございました。
Commented by igiea at 2014-11-05 13:33 x
Emiさま
こちらこそ、足を運んでいただきまして、ありがとうございました!皆さまの暖かい雰囲気のおかげで、私自身もすごく楽しみながらセミナーを行うことができました。クグロフにパラチンケン、ウィーンのお菓子は素朴ですけれど、お口に合いましたなら嬉しいです。
これをご縁に、これからもよろしくお願いいたします。


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