2012年 03月 24日
モロッコの旧市街(メディナ)でホテルを検索すると、「Riad/リヤド」もしくは「Dar/ダール」と称する宿が多いことに気付きます。調べてみると、「リヤド」とはアラビア語で「木が植えられた庭」を指す言葉であったものが転じて「中庭(パティオ)のある邸宅」を意味するようになったもの、一方「ダール」はもともと「家」という意味で、一般的にリヤドよりも小さく、中庭の代わりに吹き抜けを持つのみの場合もあるとのこと。近年、こういったリヤドやダールを所有していた裕福なモロッコ人の多くが、生活の便を求めて旧市街から新市街へ引っ越すようになったため、残された古い邸宅を外国人が買い取り、修復&改装してホテルとするケースが増えているのだそうです。その数はマラケシュ市内だけで1000軒を超えるとか!3〜4室程度のこじんまりしたものから、30室以上を備えるものまで規模も様々、設備やサービスも玉石混合が実情なので、よく調べて慎重に選ぶ必要アリとのことですが、伝統的なモロッコの雰囲気を楽しむにはぴったりだと思います。 一人で泊まるには、リヤドだと豪華すぎて持て余しそうだったので(というか、単に予算オーバー?)、今回はダールに宿泊しました。これがいずれも個性的なB&Bという感じで、とにかく素敵! 路地の奥にひっそりと居を構えており、小さくて簡素な入り口から一歩中に足を踏み入れると、外の雑踏からは想像できない、別世界が広がっているのです。 フェズで泊まった「Dar Seffarine」は、ノルウェー人グラフィックデザイナーとイラク人建築家のご夫妻がオーナーの、築600年の建物を改装したダール。古都フェズらしい、クラシックで重厚な雰囲気漂う宿でした。 朝食は、鮮やかなフェズ・ブルーの食器でたっぷりと。 まるで蜂の巣のようにみえるのは、バグリールというモロッコ風パンケーキ。私的にはこれがすごくツボにはまり、蜂蜜をたっぷりかけていただきました。 屋上テラスからはフェズの旧市街が一望できます。 夜明け直前の眺めはまさに絶景、世界遺産を独り占めした気分でした。
by igiea
| 2012-03-24 00:35
| 旅
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