2011年 08月 10日
コンサートの翌々日、愛さん&アレックスさんのご厚意でオルガン工房を見学できることに♪ 私よりも主人の方が興味津々でいろいろ質問しておりました。 工房では4メートルを優に超えるオルガンを製作中。その様子を直に見ると、ドイツ語では通常オルガンを「建てる・(bauen)」という言葉を使うのも納得できます。 ヒトの指ほどの小さなものから、4メートル近くのものまで、何千本ものパイプが並んでいて壮観。恥ずかしながら、パイプは全て金属製だとばかり思っていたのですが、木製も多く使われていたのですね・・・・。木製パイプの方が軽く、音質も柔らかいので、適材適所、両方をうまく組み合わせているそうです。なるほど〜。 教会やコンサートホールなどが主な発注先ですが、個人で購入される方もいらっしゃるとか。こちらの工房では、完全オーダーメイドで顧客の要望をしっかり取り入れ、社長自らが設計・図案を引くところから作り始めるのだそうです。小さなオルガンなら高級車1台分くらいのお値段ということなので、今からせっせと貯金に励めばマイオルガンも夢じゃない?!(って、一体誰が弾くのか・・。) それにしても、何千種類もの音を正確に鳴らす楽器を、ほとんど手作業で一から作り上げる技術のすごさ。これはもう、単なるモノを作りの域を超えた、文化の伝承といえましょう。 谷あいの、小さな村の小さな工房で、こういう光景を目の当たりにすると、「ヨーロッパの底力」を感じます。 工房見学の後は、眺めのいい山小屋にてこの地方名産のシュペックに舌鼓。 パルマの生ハムやスペインのハモンセラーノにも負けない美味しさで、赤ワイン片手に食べ続けてしまう自分が怖しい・・・。 工房見学の前に案内していただいた湖。お天気がイマイチであったにもかかわらず、この美しさ。東山魁夷画伯の絵のようです。 夏のドロミテの魅力は、何に例えたらいいのでしょうか。
by igiea
| 2011-08-10 22:19
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