2011年 02月 06日

解説! ウィーン伝統のコーヒーポット

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19世紀末、当時オーストリア領であったボヘミア地方の街、Karlsbad(ドイツ名カールスバード、現在はチェコのカルロヴィ・ヴァリ)で発明されたのが、こちらのコーヒーポット。
生まれ故郷の名をとって、Karlsbaderkanne (カールスバーダーカネ、通称カールスバーダー)と呼ばれるこのポット、当時「最高のコーヒー抽出法」として、多くのカフェハウスで用いられていました。
一体どんな仕組みになっているのか、じっくり解説してみたいと思います!
もしかして、日本初公開!?









まず、蓋をとってみると、こんな感じ。ちょっと意外でしょ?この中蓋が、結構ポイントではないかと個人的には思っています。
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周りに小さな穴があり、ここを通して少しずつ、均等にお湯が注がれていく、という仕組み。
なかなか優れモノです。
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蓋、中蓋、フィルター、ポット本体と4つのパーツに分かれています。
フィルターの部分を拡大してみます!
写真では分かりにくいのですが、薄い陶板による二重構造、とても繊細な作りです。
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この陶器製フィルターに、やや粗めに挽いたコーヒー豆を入れます。
中蓋をして、その上からお湯を注ぎます。
この時、一気に入れず、何度かに分けて豆を蒸らしながら丁寧に・・、ゆっくりと。
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豆の挽き具合、量、お湯の温度をかえることによって、色々な味を引き出すことができます。
今日は気持ち深めに焙煎したタンザニアの豆で、濃いめに淹れてみました。
カールスバーダーの利点の一つは、適度にコーヒーオイルを含んだ仕上がりになること。
コクがあり、ふくよかな味わいが楽しめます。
豆は原則として、アラビカ種100%がよいとされています。
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以上、ウィーン伝統的ポットを用いてのコーヒーの淹れ方でした!
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by igiea | 2011-02-06 04:36 | Kaffee・ 珈琲 | Trackback | Comments(17)
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Commented by ypsilon930 at 2011-02-06 09:43
こちらではじめて耳にしたカールスバーダー!楽しみにしていました~♪
コーヒー大好きだけど知識はゼロ(あはは)また色々と教えて下さいね。
こちらのポット...こういう仕組みだったんだぁ。。。
20年近く前にはじめて知ったイタリア直火式エスプレッソメーカー
同じように「へ~」とつぶやいてます(笑)
歴史や文化っていいですね♪
Commented by sicilia_trapani2 at 2011-02-06 17:06
待っていました~~~♪
ということは、コレさえあればシチリアでもドリップ式コーヒーが飲める、、、という訳ですね♪
イタリア人は旅行に行くときカッフェティエラとマメを持参する人が多いですが、ウィーンの人もこれをもって移動、、、という感じでしょうか?
でも、陶器だから持ち運びにくいですよね(苦笑)
冬にウィーンに行ったら(←すっかり行く気です!)、是非購入して帰りたいです。
あ、マメも忘れずに、、、。
Commented by プチハナ at 2011-02-07 02:55 x
本当に美味しそうです!!
味に深みがでるのでしょうか、やはり。
是非飲んでみたいです。
紹介ありがとうございました☆☆
Commented by igiea at 2011-02-07 03:56
ypsilonさま
私も、ウィーンで暮らさなければ知らないままだったと思います、カールスバーダーのことは。
エスプレッソにはエスプレッソの、フィルターコーヒーにはフィルターコーヒーの美味しさがあり、文化があり、歴史&背景があり‥。ウィーンのカフェについて知れば知る程、イタリアなど周辺国のことも気になる今日この頃です。


Commented by igiea at 2011-02-07 04:06
sicilia-trapaniさま
陶器なので持ち運びには若干気を使うかもしれませんが、お湯さえあれば、いつでもどこでも美味しいドリップ式コーヒーが楽しめますよ〜。とにかく、一度飲んでみて欲しいです。シチリアのナッツたっぷりのお菓子とも、きっと相性いいはず!!
Commented by igiea at 2011-02-07 04:13
プチハナさま
同じドリップ式とはいえ、ペーパーやネルとは少し違う仕上がりになります。強いて言えば、メッシュフィルターに近いかな?という感じでしょうか。
やっぱり、一度実際に飲んでいただく機会をつくらないと!ですよね。ちょっと頑張ってみます〜♪
Commented by フエフキ at 2011-02-07 06:14 x
はじめまして。実はブログ記事にもあったNHKでの特集を見た知人に、伝統ウィーン式のコーヒーがあるらしい、と日本から連絡を受け、検索をしてみてこちらのブログにたどり着きました。しがない音楽屋です。
記事を読んで、つい先日Sperlで例のコーヒーを飲んできました! ウィーンのカフェハウスでフィルターコーヒーを飲んだの初めてのような気がします。(あ、Kannekaffeeはそれとしてありますか) 独特の味わいがあって、おいしかった! フレンチプレスからとろっとした感じを薄めたような、けれど適度にコクのある感じでした。このカールスバーダーカネ、それ自体はどこで手に入れることが出来るのでしょうか? ちなみに、担当してくれたケルナリンさんに、このはじめてのカネの使い方をきいてみたところ、彼女も飲んだことがない(!)のでよくわからない、ということでした。。笑
Commented by igiea at 2011-02-07 15:09
フエフキさま
ご訪問&コメント、そしてSperlでカフェを飲まれての感想も、ありがとうございます!私も何度かSperlで飲んでいるのですが、まさにご指摘のとおり、カールスバーダーに関しては必ずしもスタッフが熟練しているとは言えないようで(笑)。この点についてなど、引き続き注目していきたいと思っています。
カネ自体は、Grabenの Julius Meinlで取り扱っていますので、覗いてみてくださいませ。
Commented by quedeau at 2011-02-07 20:54
実に面白いですね~!
中蓋やフィルターの感じもたまりません。
淹れている間もわくわくして楽しんじゃいますね(笑)

Commented by igiea at 2011-02-07 21:01
レトロというか、クラシックなデザインで、初めはそうでもなかったのですが、最近妙に愛らしく見えます(笑)。
毎日、温度計片手に奮闘してますが、楽しいです!
Commented by chicca-blog at 2011-02-08 08:57
そういえば、イタリアにもナポレターノとよばれる、若干これに構造が似ているフィルター式のようなポットがあり、うちはストレートでコーヒーを飲む時はそれを使っています。ちょっと言葉だけでは説明しにくいんですが、イタリアで第二次世界大戦中も使われていた(つまりコーヒーを飲む為に戦地に持っていっていっていたということです)直火式エスプレッソメーカーより前のものです。これも19世紀末ということで、同じような使われ方をしていたので興味が湧きます。どっちが最初だったのだろう??
Commented by igiea at 2011-02-08 17:52
chicca-blogさま
ナポレターノはボイル式用の器具だと聞いていましたが、フィルター式によく似ているのですね!イタリアで、実際にどのように使われているのか、など興味は尽きません。このあたりを比較しながら調べていけば、より深まりそうです。うーん、どんどんハマっていきます(笑)。
Commented by marcheselli at 2011-02-09 00:36
カールスバーダー。ウイーンらしい繊細なデザイン。どういうコーヒーが湧くのでしょう??想像すると、、、。確かにchiccaさんがおっしゃるように、ナポレターノの味に近いのかも、、、。
Commented by igiea at 2011-02-09 02:04
marcheselliさま
ううむ、こうなるとナポレターノで淹れたコーヒーが飲みたくなるのが人情というもの。気になります!イタリアの家庭では、今もよく使われているのでしょうか?
ナポリにも行きたくなってしまいました(笑)。
Commented by sesami at 2011-02-09 16:05 x
詳しいご説明ありがとうございました。なるほど~。こうなっていたのですね。主人に「出張ないの~?」と聞いたのですがなさそうです(涙)こうなったら、自分でウィーンに行きたくなってきました。NHKの放送からこちらのブログにたどりつきましたが、これからもおじゃまさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
Commented by igiea at 2011-02-09 21:21
sesamiさま
日本はおろか、ウィーンでもあまり知られていないカールズバーダー。このまま廃れてしまってはもったいない!と思っていたので、コメント嬉しいです。
機会がありましたら、ウィーンへも是非ぜひ。
これからも、よろしくお願いします♪
Commented at 2011-09-28 08:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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