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2010年 12月 28日

「きよしこの夜」の生まれた村で

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ザルツブルクの北、20kmほどのところにあるOberndorf。
ドイツ国境にほど近い小さな村の礼拝堂が、12月24日の夜は人で溢れます。
というのも・・・。

現在、300以上の言語(方言も含)に訳され愛唱されている「きよしこの夜」は、200年ほど前にこの村で誕生した歌だから。
当時、ナポレオン戦争による混乱で村を支えていた塩運搬業が打撃を受けたことに加え、冷夏による不作が続き、Oberndorfは深刻な経済状況に追い込まれていました。
そんな折、クリスマスを前に教会のオルガンが壊れてしまうのですが、なおすお金もありません。苦しい時だからこそ村人を失望させてはならない、と考えたモール神父は、急ぎ自ら詩を書き、音楽教師グルーバーに曲をつけてくれるよう頼みます。
こうして1818年のクリスマスに、グルーバー自身によるギター伴奏で歌われたのが、「Stille Nacht (きよしこの夜)」なのです。
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後に、教会は近くを流れるザルツァッハ川の洪水で被災してしまい、その跡に記念の礼拝堂が建てられました。そこで毎年、クリスマスイブに記念のミサが厳かに執り行われています。オリジナルにしたがい、静かなギター伴奏とともに歌われる「きよしこの夜」。
日常生活の諸々から少し離れ、心静かに過ごす夜。「在る」ことに感謝し、来る年が幸多きことを祈る夜。1818年、ここに集った人々と同じように‥。
キリスト教徒ではない私ですが、静かな感謝に心が満たされた夜でした。
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by igiea | 2010-12-28 04:31 | Weihnachten クリスマス | Trackback | Comments(2)
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Commented by lacucinasiciliana at 2010-12-30 01:08
きよしこの夜にも生誕の地があったとは驚きでした。
クリスマスのミサはキリスト教徒でなくても厳かな気分になりますよね。
良い年末をお過ごしくださいね♪
Commented by igiea at 2010-12-30 17:14
屋外でのミサ参加なので、寒さも半端じゃないのですが、星明かりの下で聞く「きよしこの夜」はとってもよかったです。
クリスマスの厳かな雰囲気とは一変、年末は花火&お祭り騒ぎとなりますが(苦笑)、どうかよいお年をお迎えくださいませ。


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