2010年 07月 22日
ウィーンでは18日からエイズ国際会議が開催されています。 国会議事堂も、お隣のウィーン市庁舎も、エイズ感染者支援のシンボル「レッドリボン」でおめかししてます。 この会議に合わせて、3000人が一斉にキスをして感染者支援を表現するというイベントが行われたと聞いた時は少しびっくりしたのですが、これを企画したのがクリムトの「接吻」を所蔵する美術館オーストリアギャラリーということで納得。こういう仕掛け方というか、演出、うまいですよねぇ。 この会議に直接参加された方のお話を伺って、自分のエイズに対する認識の古さ、浅薄さを知りました。漠然とイメージしていた感染防止や治療機会の均等化等についての情報交換・議論が行われるのはもちろんですが、それは会議のごく一部に過ぎず、むしろメインは感染拡大と深く結びついている貧困問題そのものであり、エイズによって鮮明にあぶりだされるマイノリティーへの偏見をどう克服していくかという人権問題だということです。クリントン元大統領やビル・ゲイツ氏らが参加している一方、日本は今回からJAICAによる出展をとり止めたそうで残念です。世界が貧困問題を議論している場に背を向けていては、無責任と評されても返す言葉がありません・・・。
by igiea
| 2010-07-22 21:12
| Wien
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